うちわの起源や歴史については諸説ありますが、一説による中国から日本に渡ったのは、8世紀頃だと言われており、奈良の唐招提寺を設立した鑑真が伝えたのだとされています。
鑑真は仏教者に戒律を授ける導師「伝戒の師」として日本に招請され、唐招提寺も天平宝字3年(759年)、新田部親王(にいたべしんのう、天武天皇第7皇子)の旧宅跡を朝廷から譲り受け、寺としたものなのだそうです。鑑真が伝えた律宗は殺生を禁じていたため、うちわはハエや蚊などの虫を追い払うために使用されていました。
唐招提寺には今でも、梵網会(うちわまき)という行事が行われていますがこれは、鎌倉時代に唐招提寺を復興した覚盛上人を偲んで行われる行事で、覚盛上人は殺生戒を守り、蚊も殺さなかったといわれ、その徳を偲んだ法華寺の尼僧がせめてうちわで蚊を払えるようにと霊前に供えたのが始まりと言われています。
しかし、うちわは唐招提寺を設立した鑑真が伝えたもので、その用途もすでに紹介しているように虫を追い払うためのものだとされていることから、ここに少し矛盾点を感じますが(汗)